【的外れな光明】

 画面と格闘すること三十分。

 ひたすらに睨みを利かせる以外に方法を見出せない挑戦の結果は、当然のことながらいくら経っても変わらない景色のみ。


 この機械を使えば何かが分かるかもしれないのに。何かが始まるかもしれないのに。
 そんな思いを抱えつつ、しかし現状を推し進めるための手がかりはゼロに等しい。

 ふと、そこで思いつく。

 どこかにメモはないだろうか。

 この手の※※※は大体引き出しなんかにメモが挟まっていたり貼られていたりして、ご親切に手がかりが書かれているのが定石だ。
 再度周囲を見渡すとベッドの下、テレビラック、そして目の前の勉強机にも収納があるではないか。

 端から見ればバカバカしいような希望を求めて、部屋の中を歩き回る。


 そういえば自分はなぜこの機械の用途や操作方法を知っているんだろう、と気づいたのは、勉強机の引き出しから4つ折りのノートの切れ端を発見した時だった。
 

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